みなさんへ No.8 −健康な体に感謝することとALSについて− 2017.03.06

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> あっという間に3月になりました。うちの玄関先に植えているプラムの
> つぼみが膨らんできました。それでは、No.8です。
>
> 立ち飲み屋さんが大好きです。
> 好きなタイプの立ち飲み屋さんは、昔からずーとあるお店。昭和の時代
> から同じ佇まいで商売をされているようなお店です。
> 酒屋さんが、店の一角でノンベェのお客さんにお酒を飲ませたのが始ま
> りの立ち飲み屋さんのことを、「角打ち」と呼ぶのですが、歴史のある
> お店は、「角打ち」と呼ばれるお店が多いように思います。
>
> いつ頃からかなんて忘れてしまいましたが、かれこれ20年くらいそう
> いう立ち飲み屋さんに通い続けています。
> ただ、去年の春ごろまで平日は毎日のように寄っていたのですが、それ
> 以降、月に1回立ち寄るかどうかという頻度になりました。
>
> 我慢しているわけではありません。
> もう十分かな?って思ったんです。
> 朝、5時過ぎに起きるようになったので、少し早く寝なきゃと思うよう
> になったのもそう思った理由の一つかもしれません。
> じゃあノンベェの僕が、普段どうしているのか…まっすぐ家に帰って、
> 家で飲みます。
> 夜の9時前後から11時くらいまでの間で、ゆっくりお酒をよばれます。
> ビールやよく冷えた白ワインから始まって、ウイスキー(バーボンが多
> い)やラム、薬草系のリキュールなどをちょっとだけいただきながら、
> 本を読んだり、アイロンがけしたり(笑)、好きなことをしながら過ご
> す1時間半ほどの時間は、本当にリラックスできます。
> 最近ある方から教えてもらったんですが、国産のS社やN社の千円で
> お釣りがくるお手軽ウイスキーにホールのスパイス、クローブやシナ
> モン、カルダモンなどを入れて、1ヶ月ほど漬け込むことで、とって
> も美味しくなるそうなんです。
> 僕は、クローブの香りが好きなので、ホールクローブをマッサンのお
> 手軽ウイスキーに4つ入れて、現在漬け込み中。今週の金曜日でちょ
> うど1ケ月です。
> 今週の金曜日が楽しみです。
>
> 外で飲む回数が減って、朝スッキリ目覚める日が多くなりました。
> お酒をおいしく飲めるカラダがあるって幸せです。
>
> さて「ALS」という病気をご存知ですか?
> 筋萎縮性側索硬化症(英語:Amyotrophic lateral sclerosis)という
> 病気です。
> 重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、発症した人の
> 半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡するすると言
> われています。治癒のための有効な治療法は現在確立されていません。
>
> この病気におかされてしまった、広告プランナーの藤田正裕(愛称ヒ
> ロ)さんが書かれた本が、
> 99パーセントありがとう 〜ALSにも奪えないもの〜
> です。
>
> 藤田さんは体を動かすことができず寝たきりで、この本を書かれた
> ときは、顔と左手の薬指しか動かせない状態でコンピュータを操り、
> この本を書かれました。
>
> この本の中の、ヒロさんは自由奔放です。
> 体の自由が利かない分、彼のイマジネーションはとっても解放され
> ています。いや、解放されていなければ、平静を保てないのではな
> いかと思います。
> だからこそ、彼の文章には深い悲しみと今を生きる感謝にあふれて
> います。
>
> 画期的な治療法が発明されない限り、ヒロさんもいつの日か耳も聞
> こえなくなり、目も見えなくなり、最後には呼吸ができなくなって
> しまうんです。
> 今、ALSと戦っておられる方の唯一の希望と言っていいのは、山
> 中教授のIPS細胞による治療方法の確立で、とても大きな期待が
> 寄せられています。
> だからこそ余計にスタップ細胞が発表されたときには、心から歓喜
> し、作れないと決定づけられた時には、心から失望しました。
> (小保方さんに、ではないですよ)
>
> 自分がALSにおかされることを想像できますか?
> こんな病気にかかって、普通でいられると思いますか?
> ヒロさんの強さを思わずにはいられません。
>
> この本を読んだ2014年、「アイス・バケツ・チャレンジ」とい
> うものがアメリカで始まりました。ALSの認知及び研究を支援
> するため、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、または寄付を
> するという運動です。フェイスブックツイッターによって拡散
> し、たくさんの著名人やスポーツ選手にも広がりました。
> 山中教授も氷水をかぶられました。
>
> もっともっとALSという病気を知ってほしいです。
> そして自分に何ができるのかを考えてほしいです。
>
> 僕の中にとりあえずある「自分に何ができるのか」に対する答え
> は…
> 一生懸命働いて、会社の利益に貢献し、僕の収入が増えたら、適
> 正な消費活動を行うことで、会社も自分もこの国に対してずっと
> 税金を払っていく、ことです。
>
> 99%ありがとう 〜ALSにもうばえないもの〜
> 藤田正裕著 ポプラ社