みなさんへ No6 −拘りを仕事にいかそう!− 2017.1.11

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> 年が明けました!2017年です。
> 新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしく
> お願いいたします。
>
> みなさん、よいお正月でしたか?よい天気で暖かかったですよ
> ね。
>
> 僕の今年のお正月はちょっと慌ただしかったです。
> 今年で4年目になるのですが、元旦は、早朝5時すぎに起きて、
> 御影にある「神戸酒心館」という酒蔵に行きました。
> 「元旦祝い酒」という神社で祈祷していただいたありがたいお
> 酒を買うためです。
>
> 神戸酒心館は「福寿」という銘柄のお酒を醸している蔵で、福
> 寿の純米吟醸ノーベル賞の授賞式でふるまわれるお酒として
> 一躍有名になったお酒。
> 福寿の大ファンである友人、というのはおこがましい大先輩に
> 誘っていただいたことがきっかけで、初めて寄せていただいた
> のが4年前。今や、お正月の風物詩になりました。
>
> 販売が始まるのは7時。振舞い酒を片手に能楽師の久田舜一郎
> 先生の鼓と唄を聴きながら7時になるのを待ちます。真っ暗だ
> った6時半ごろから、少しずつ明るくなっていく元旦のこの時
> 間を、久田先生の「高砂」を聴きながら過ごせる幸せ。日本人
> でよかったなぁって思う瞬間です。
> お酒は限定800本。整理券が配られます。今年の僕の番号は
> 287番。僕がお酒を手にするまでに30分ほどかかり、毎年
> 8時すぎまで、振舞い酒のお代わりをいただきながら、連れと
> 一緒に、まさにお正月の朝というにふさわしい時間の余韻に浸
> ります。
>
> いつもの年はこの後9時ごろ家に帰って、さっそく祝い酒をい
> ただきながら、おせちをつつくのですが、今年は8時半ごろ家
> に帰って、すぐさま実家に向けて出発。
> 夕方5時からの、中学の時の同窓会に出席するためです。
> 人のことは言えませんが、みんなおじさん、おばさんになりま
> した。
> そして、2日の夜に神戸に帰ってきました。
> 正月3日は、4日からの仕事始めの準備をしなくちゃいけない
> ので、お正月気分は午前中まで。午後からは、普通の日曜日と
> 同じように過ごしました。
>
> さて、以前お話したように、僕は二十歳の時から拘ったお酒の
> 飲み方を結構普通にしてきました。
> だからでしょうか、生活の中にもちょっとした拘りがあります。
> 普段使いの日用品に、です。
> 「結果的に安くて機能的なもの」になったのならそれでいいの
> ですが、「安くて機能的なものでよい」と割り切れないところ
> があるんです。
> 例えば、筆記具。
> 最近は、それなりに拘っていたシャープペンシルさえ基本的に
> 使わなくなり、鉛筆を使うようになりました。三菱鉛筆No.9
> 800のHBとトンボ鉛筆No.8900-Vの赤鉛筆。
> そうすると、鉛筆を削るナイフが必要になります。
> 普通のカッターナイフでことは足りるのですが、ブランドでは
> なくて、歴史があって長く使われているもので、デザインが気
> に入ったものがほしくなっちゃうんです。
>
> 衝動買いはほとんどしません。使えるお金もほんの少し。限ら
> れています。
> だから、何度もお店を訪れて品物をチェックし、もうこれしか
> ないと思った時に買います。
> アンティークの一点ものもの時もあるので、考えている間に売
> れてしまったりします。
> そんな時は、縁がなかったとすっぱりあきらめます。
> そんなこんなで手に入れた日用品はもちろん宝物なので、本当
> に大切に使います。
> 買った値段よりも修理が高くついてしまうものもあります。
> それはそれでいい。それくらい愛着があるということなんです
> から。
>
> そんな僕が、パラパラページをめくるのが楽しくてしかたない
> 本が、
> 「日々の100」「続・日々の100」著者は松浦弥太郎さん
> です。
>
> 松浦さんは「暮らしの手帖」前編集長、現在はWEBサイト
> 「くらしのきほん」編集長です。文筆家、古書店COWBOO
> KS代表。いろんな肩書があります。
> そんな松浦さんの愛すべき日用品が、素敵な文章とともに合計
> で200紹介されています。
>
> 松浦さんは今51歳。僕が50歳。
> この本を読んでいると、いろんなものがかぶります。
> 若い時に読んでいた本、ブリキのカンカン、昔から大切にして
> いる野球のグローブ、村上開新堂のクッキー、ルーシー・リー
> の器…
>
> たとえば、昔から食事の時に座っている椅子、じっくり見てあ
> げてください。昔からお漬物と一緒に必ず食卓に並んでいた手
> 塩皿…手に取ってみてください。
> きっと、「ありがとう」という素敵な感情がわいてくるはずで
> す。
>
> 仕事においても、できるだけ妥協しない、流されないという拘
> りのために、必死に身に着けた知識を使えるようにならなきゃ、
> って教えてくれたのも松浦弥太郎さんです。
>
> この人に出会ったことが、僕の人生をちょっと良い方に変えて
> くれました。
>
> 日々の100、続・日々の100 松浦弥太郎著 青山出版社