みなさんへ No5 −たくさんのワクワクが何かを成し遂げるもと− 2016.12.23

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> 今年の4月から、土日関係なく毎朝5時30分に起きるようになりました。
> うちの次男坊が4月から高校に行くようになり、土日関係ない部活の朝練
> で、6時前に家を出ていく毎日が始まり、子供が学校に行く時間に親が寝て
> いてはだめだろう…というのが早起きの理由です。
>
> それまでは6時30分起床。
> 最初はちょっときつかったけど、習慣になってしまえば全然問題はありま
> せん。
> 1時間早く起きるようになったので、必然的に寝るのも早くなりました。
> たいてい11時台には眠ってしまいます。土日は10時台に寝ます。
>
> 朝1時間早く起きるようになって、朝の時間に余裕ができると生活が本当
> に変わりますね。
> 食事をゆっくりとることができるし、身づくろいも余裕をもってできます。
> そして、家族との会話をする余裕もできて、さらに15分くらい早く家を
> 出ることができる。
> 一石三鳥、四鳥です。
>
> 今の季節、5時半は真っ暗。
> 真っ暗の中カーテンを開け、外の冷たい空気を体全体で浴びることから僕
> の1日が始まります。
>
> 週末の早起きで、ちょっとした楽しみが生まれることがあります。うちの
> 連れ合いが、子供が出かけた後もう一度寝室で横になることがあり、その
> 後9時ごろまで僕一人の時間になるのです。
> たまにキッチンに立って料理するのはストレスの解消にもなります。
> そんな週末の朝、冷蔵庫に残っている有り合わせの材料で、ササーと朝ご
> 飯を作るんです。
>
> 僕は太りやすい体質で、ちょっと気を緩めると体重が増えてしまうので、
> 夜は基本的に炭水化物はとりません。
> お豆腐と野菜を中心にお酒(主にビール)を飲むためのおつまみ的に少し
> だけ食べるだけなので、朝はそれなりにおなかがすいています。
> なので、残り物のご飯がたくさんある日は、チャーハン、ないときはパ
> スタをよく作ります。
> 最近のお気に入りはカレーチャーハン。
> 味には、結構自信あります(笑)
>
> 冷蔵庫にある野菜、玉ねぎとかニンジンをみじん切りにして、粗挽きソ
> ーセージも細かく刻んでちょっと多めのオリーブオイルで炒めます。
> 玉ねぎがこんがり素揚げになるくらいまで炒めて、オイルに玉ねぎの味
> をしみこませてから、塩コショウとコンソメパウダーを少々。
> 溶き卵を流し込んで、素早く残り物のご飯を入れ、塊になっているご飯
> をお玉の背中で押しつぶしながら半熟の卵と和えるように混ぜます。
> そこからはひたすら材料がいっぱい入った重いフライパンを振ります。
> 振って振って振りまくります(笑)。
> 御飯がパラパラになってきたところで火を止め、カレーパウダーをまん
> べんなく振りかけ、細かく刻んだ葱も入れて、強火でさらに20回くら
> い振って、味を確かめ、好みの味になっていたら出来上がり。
> より大人の味にしたければ、カレーパウダーと一緒にインスタントコー
> ビーを小さじ0.8ほど入れるとコクが加わります。
> 本当に結構いけます。
>
> それを食べながら、録画してある「プロフェッショナル」とかを観るの
> が週末の朝の楽しみです。
>
> 早起きは1日が長くて得した気分ですよ。
>
> さて、第5回目でご紹介するのは
> 「HIGH LINE」 ジョシュア・デイヴィット ロバート・ハモ
> ンド共著
> です。
>
> ニューヨークには、かつて物資を運んでいた貨物列車の高架の線路があ
> ります。
> 物流が線路からハイウェイに変わったため、その線路は廃線となり、高
> 架だけそのまま残りました。
> 薄暗い高架の周りは、治安が悪い場所として普通の人たちは近寄らない、
> 「怖い場所」になり、社会問題にまで発展してしまいました。
> その高架をニューヨークの人たちは「HIGH LINE(ハイライン)」
> と呼んでいます。
> その高架を取り壊して、新しい街づくりをするという選択もあった中、
> ニューヨーク市民はその高架を公園に変えて新しい街をつくるという選
> 択をします。
> その街づくりのリーダーが著者の2人、ジョシュア・デイヴィットとロ
> バート・ハモンドです。
> 彼らは、この本の中でこのようなことを言っています。
> この途方もないことを僕たちがなし得ることができたのは、この途方も
> ないことをなし得るためにやらなければならなかったほとんどのことの
> やり方を知らなかったからだ、と。
> 知らなかったから、専門家に頼るしかなかった。そして、彼らが僕たち
> の目指していることに賛同してくれたから、必要なすべてのことを教え
> てくれ、さらに仲間になってくれたから、僕たちはなし得ることができ
> た、と。
>
> あるプロジェクトが計画されているとします。そのリーダーは計画通り
> に作業を進めようと綿密な計画を立てます。しかし、計画通りに進まな
> くなってしまったとき、その遅れを取り戻そうとして技術論でリカバリ
> ーしようとするでしょう。
> 作業の効率化やより精緻なスケジュール管理ができるシステムを導入と
> か。
>
> この本の主人公であるこの2人は、そうじゃなかったんですね。
> 作業を効果的に進める技術より先に、自分たちがやろうとしていること
> の素晴らしさと、実現した後の世界について、聞いてくれている人たち
> を、自分たちと同じくらい「ワクワク」させるように語る技術を優先し
> たんです。
>
> 僕は、こういうタイプのノンフィクションを「イノベーション本」と
> 勝手に読んでいます。
> ほかにも、
> 日本で初めて(世界で初めて?)アルコール度数0%のビールテイスト飲
> 料(キリンフリー)を世に送り出したキリンの社員の奮闘記
> や
> コーヒーの値段がほかのカフェの倍以上し、さらに宣伝を一切しないス
> ターバックスがなぜシェアNo.1なのか
> など、そういう本を読むと、ワクワクすると同時にそんな仕事ができて
> うらやましいなぁって心から思うんです。
>
> このように数ある「イノベーション本」の中からこの本を選んだのは、
> 公園に生まれ変わった「HIGH LINE」の本当に美しいカラー写
> 真がたくさん収録されているからかもしれません。写真を見ているだけ
> で、癒されます。
>
> 「HIGH LINE」
> ジョシュア・デイヴィット ロバート・ハモンド共著 和田美樹訳
> アメリカンブックアンドシネマ社
>
> 今年最後のメールになります。
> 読んでくださった皆様、また感想をくださった皆様、本当にありがと
> うございました。
> これからも、リラックスしてゆっくりお付き合いいただければとても嬉
> しいです。
> 素敵なクリスマスを。そして輝かしい新年をお迎えください。