みなさんへ No2 −ストレスと上手に付き合う方法− 2016.10.31

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> 皆さんへ
>
> 私は2011年から、主任、係長さん、リーダーさん、サブリーダーさんに
> 昇格された皆さんの前で会計をベースにお話をさせていただく時間をいただ
> いています。
>
> その時々でテーマを考えてお話をさせていただいてきたのですが、2014
> 年から今年までの3回は基本的に同じテーマでお話をさせていただきました。
> テーマは、
> 「ProfitとBenefit」
> 直訳するとProfitが「儲け」いわゆる利益のことで、Benefit
> が「便益」とか「恩恵」。要するに、目に見えない儲けの元になるものという
> ような意味です。
>
> 私たちがBenefit(利益の元になるもの)となって会社にProfit
> (儲け)をもたらしてこそ、私たちは生きていくためのお金を得ることができ
> る。というお話なのですが、私たちが会社に利益をもたらすということはど
> ういうことかというと、お客様に
> 「認めてもらっている」
> ということです。
> 言い方を変えれば、
> お客様に
> 「喜んでもらえる仕事ができている」
> ということです。
>
> これが
> 「お客様の幸せに貢献する」
> という社長が常日頃から仰っていることです。
>
> でも、お客様の顔を見ながら仕事をしていない方もたくさんいらっしゃるは
> ずです。
> 今以上にお客様の幸せに貢献する仕事がしたいと思っても、自分がどのよう
> に変わればそうなれるのか…むつかしいですよね。
>
> 「お客様の幸せに貢献する仕事」
>
> 言葉では理解できます。
> でも、自分が本当にできているのか、と自問したとき、
> 「うん。ちゃんとできている」
> と自信をもって自答することって、なかなかできることではないでしょう。
>
> 私もしょっちゅう自問し自答しています。
> 「お客様の幸せに貢献できているか?」
> 「もっともっとできることはないのか?」
>
> 「貢献できている。やれることはきちんとやれている」
> そう答えることはできません。
>
> 昇格者の皆さんの前に立たせてもらう機会をいただくようになって、
> 「お客様の幸せに貢献する」
> ということをよく考えます。そしてようやく気付きました。
>
> お客様の幸せに貢献できて、初めて私たちのお給料は満足できるお給料に
> 近づくということに。
>
> 満足できるお給料をもらえるということは、私たちの幸せの大きな部分で
> す。
> 当たり前だと思われるかもしれませんが、私たちが幸せになるためには、
> まず私たちの手でお客様に幸せになっていただかなければならないので
> す。
> そのことにやっと気づきました。
>
> 僕の幸せは、順番から行くと二の次三の次、一番最後くらいに思っていて
> 丁度いい。
>
> こう考えられるようになったとき、お客様の顔が見えなくて、お客様の幸
> せにどう貢献すればよいかわからなくても、できることが自分なりに見え
> てきました。
> それは、お客様に限ったことではなく、自分の周りにいる人たちに自分が
> できることでささやかな幸せを感じてもらおう、ということ。
> そうすることで、自分もささやかな幸せをもらおう、一番最後に。
>
> お客様の顔が見えなくても、一緒に働いている仲間の顔は見えます。支え
> てくれている家族の顔も見えます。一緒に働いている仲間や家族が、自分
> のささやかな気配りや行動で、笑顔になってくれれば、それってきっとお
> 客様の幸せに貢献するということにつながっていくのではないかと…
> そう思いながら毎日仕事をしているのですが、自分のことが可愛くてなか
> なか思い通りにはいかないんですけど…
> 少しずつ「自分は最後」って思えるようになればいいや、と思って日々過
> ごしています。
>
> さて、今回ご紹介する本は、ケリー・マクゴニガルさんの
> 「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」
> です。
> ケリー・マクゴニガルさんは、スタンドード大学で教鞭をとる健康心理学
> 者です。
>
> ストレスのない人ってたぶんいないと思います。そして、多くの人たちは、
> ストレスは体に悪い、と感じているでしょう。
>
> 1998年にアメリカで3万人を対象に行われた調査によると、強いスト
> レスを感じていた人たちは死亡リスクが43%上昇していたそうです。
> この結果は理解できますよね。大きなストレスを感じている人は、いろん
> な病気にもなりやすいでしょうし。
> でも、ここからがすごいところです。
> 結果をさらに分析すると、死亡のリスクが高まっていたのは、大きなスト
> レスを感じていた人の中でも、「ストレスは体に悪い」と感じていた人だ
> け、だったんだそうです。
> そして、強いストレスを感じていても、「ストレスは体に悪い」と感じて
> いなかった人に、死亡リスクの上昇は見られなかったそうです。
> それどころかその人たちは、データの中で、最も死亡リスクが低かったん
> だそうです。
> つまり、ストレスがほとんどないと答えた人たちよりも、強いストレスを
> 感じながらも、それをポジティブにとらえていた人たちのほうが、死亡リ
> スクが低かった…
> また別の論文では、
> 「人生の満足度が高い幸せな人々は、ストレス度がすごく高い」
> という結果も出ていたそうです。
> よく考えてみると、ストレスって、そのことに一生懸命向き合っているか
> ら感じるんです。ストレスを感じるということは、一生懸命頑張っている
> サインなんです。
>
> 夜寝られなかったり、食欲が落ちたり、ストレスは一見ネガティブにとら
> えがちないろんな症状を私たちにもたらしますが、その症状についてケリ
> ー先生はこう言います。
>
> 「ストレスがあるということは、まさに今、脳と体があなたを応援しよう
> としているんです」
>
> 僕はこの本を読んで、ストレスと仲良く付き合うことができるかもしれな
> いって思いました。
>
> 「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」
> ケリー・マクゴニガル著 大和書房