みなさんへ No.48 −スポーツのない春と夢について−

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夢の正体


僕は、「禍(カ、わざわい)」という言葉をほとんど使ったことがなくて、「コロナ禍」という文字を見て、一瞬「コロナ鍋」かと思ってしまったくらいです。(笑)
問題:「○○禍」という言葉を「コロナ禍」以外で1つ挙げよ。
どうです?出てきますか?
僕は出てきませんでした。だから調べました。すると聞いたことのある言葉が一つ見つかりました。
「戦禍」です。「せんかを逃れ…」とかいうじゃないですか。
僕は「せんか」という言葉の音だけを聞いて「戦下」もしくは「戦火」だと思っていました。
戦禍以外にもペスト禍、コレラ禍など、やはり病気の蔓延時に使われていたようです。
さて、早春から現在に至るまで、私たちは「コロナ禍」の影響をもろに受けて、不自由な生活を強いられています。
外出を抑制され、マスクは当たり前。三密を避けるために、スーパーマーケットの外で2mくらい間隔をあけて並ばされたりもしました。

そしてようやく、梅雨真っ盛りの6月19日、3ヶ月遅れでプロ野球が開幕しました。開幕して気付きました。僕たちは、スポーツのない春を初めて経験したんだ、って。
でも、なんか違和感がやっぱりありますよね。ファンがスタンドにいないから、当たり前だけど、歓声もありません。だから、ミットにボールが収まる音、バットにボールが当たる音、選手たちの「ウェーイ」…観客が入った試合では聞こえなかった沢山の音が聞こえてきます。それはとても新鮮な体験ですが、やはりなんか寂しいです。
とはいえ、始まりました。始まって、こんなにワクワクドキドキするんだって気が付きました。お家時間が嫌いではない僕でも、やはり少しストレスがたまっていたようです。
早く大歓声のスタジアムが戻ってきてほしいなぁ。もうすぐJ1も再開です。
なんでこんなに嬉しいんだろう…こんなことになる前は、ニュースでいいとこ取りの映像と結果さえわかればそれで満足していたのに、今は、ラジオで実況中継を聴いたりしています。阪神は全然あかんけど。
やっぱり僕は、スポーツを見ることに飢えていたんだと思います。
全てのスポーツがこの春、一瞬で目の前から消えてしまいました。陸上やテニス、バスケやゴルフも…プロスポーツに限らず、アマチュアスポーツまで全部が。
目先のことで我慢することが多すぎて、緊張もしていたし、正しい行動をすることで精いっぱいで、スポーツがない日々が自分に及ぼした影響について深く考えもしなかったけど、
当たり前ってありがたいなぁって改めて思います。
そんな中、中止になったセンバツ高校野球の代表校が甲子園で1試合だけ試合ができるというニュースが飛び込んできました。
そして、野球部に属している高校3年生全てに、甲子園の土が入ったキーホルダーがプレゼントされることにもなりました。球児たちは、健気に気持ちを抑えていたと思うので、本当に本当によかったです!そして、野球などのスポーツに限らず、こういう動きが様々なところに波及することを願っています。
今こそ僕たち大人が知恵を絞る時です。
東京の状況がちょっと気になるんですけど…
東京では、50人を超える感染者が出る日もあって、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、まだまだ気を許してはいけないようです。第2波、第3波のことも十分想定していなければ。
とはいえ、僕は新型コロナウィルスに対して、必要以上に怖がらないよう心掛けています。
あたりまえですが、「夜の街」にバンバン繰り出す、なんて馬鹿げたことはしません。人がたくさんいるところは避けるようにしています。
今、僕たちが一番してはいけないことは、怖がりすぎて、免疫力を下げることだと思っています。免疫力を下げないためには、ストレスを溜めないことが一番。そのためには、規則正しい生活がとても大切です。あっ、あと阪神タイガースが勝つことも大切。(笑)
では、規則正しい生活をする上で一番大切なことはというと、睡眠です。ぐっすりたっぷり眠ること。最低6時間は寝たいと思っているのですが、出勤している日は、家に帰るのが夜9時を回ることが多く、そこからお風呂に入って、食事して、ちょっとボーとしていると0時前後になってしまい、朝は5時半に起きるので、6時間寝られない日が多いんです。
なので、楽観的に「一週間に最低42時間寝る」と決めて、土日に取り戻すようにしています。週に5日は平均5.5時間寝るので、土日は最低7.25時間寝るようにする、というふうに。そうすると、土日に夜10時に寝るようにすれば、ミッションポッシブルです。

ということで、今日紹介する本は「夢」の本です。
この本に書かれている夢とは、さっき出てきた、目標の意味に近い、設定する「夢」ではなく、寝ているときに見る「夢」についてです。
みなさんは、見ている夢が夢だとわかって見た経験はありませんか?夢と分かってみる夢のことを「明晰夢」というのですが、僕は何度もあります。
一度目覚めて、今見ていた夢のことを考えているうちにそのまま、同じ夢の世界に入っていくことがよくあります。夢について過去にどんな研究がなされてきたのか、現在どんなことが研究されているのか、そして「明晰夢」のことなど、夢について科学した本が、今日紹介する「夢の正体」です。
不思議な夢、楽しい夢、怖い夢、いろんな夢を見ますよね。怖い夢をより多く覚えていると思いませんか?怖い夢のことを多く覚えているのは、目が覚めて覚醒するのが早いからだそうです。ボーっとしてる間に夢って忘れちゃうんですね。

夢の正体 〜夜の夢を科学する〜 
Why We Dream  The Transformative Power of Our Nightly Journey
アリス・ロブ Alice Robb:著 川添節子:訳 早川書房