みなさんへ No.32 −思い描いている自分の姿、見えていますか?− 2019.03.01

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> 2月24日の日曜日、久しぶりに京都に出かけた。そして、
> たくさん、たくさん歩いた。
> 京都に行く前にまず図書館へ。
> 神戸市の東灘図書館はJR住吉駅が一番の最寄り駅で、住吉
> 川沿いにある。
> うちの家から約4キロ北西にあるのだけど、その日僕は、図
> 書館に行く途中の神社にちょっと寄りたくて、歩いて行くこ
> とにした。10時過ぎに出発。
> 歩くのは嫌いじゃないので、40分ほどの時間はとても快適
> だ。
> 11時ちょっと前に図書館に到着。2冊ほど雑誌をパラパラ
> めくった後、返却する2冊の本の読書ノートを書いたりなん
> かしていたら、あっという間に1時間が過ぎ、JR住吉駅へ。
> 芦屋で新快速に乗り換え、45分後には京都駅に到着。方向
> 音痴でさらにお上りさんの僕は、スマホを頼りに目的地に向
> かって歩く。便利な世の中になったものです。
> 前日の土曜日に地図でざっと京都駅と目的地の位置関係はチ
> ェックしていたのだけれど、目的地の京阪三条駅は思った以
> 上に遠くて、勝手に2キロくらいかなと思っていたら、なん
> のなんの40分、3.5キロほど歩いた。
>
> その日の近畿地方はとても穏やかな春の陽気で、京都も例外
> ではなく、鴨川沿いを歩いたのだけれど、コートを脱いで丁
> 度いいくらいだった。
> 歩きながら考えていたのは、数日前、たまたま聴いていたラ
> ジオのパーソナリティーが夢をかなえるためのチャレンジに
> ついて話しているこんな一節だった。
>
> 「あこがれが強ければ強いほど、悩みも落ち込みも大きいと
> 思う。けれど、結果はこれからだ。自分自身がやってきたこ
> とに自信を持って、人と比べてどう、というのではなく、あ
> りのままの姿で頑張ることができれば、これだけ憧れている
> 夢…少しずつでも近づいていると思えるならば、その夢はさ
> らに大きく広がっていくと思うんだけど、野球を例に出せば、
> うまくなりたければバントも上手になれ、とか細かいことを
> ごちゃごちゃ言い出したりして…いったいあなたは何のため
> に野球をやり始めたのか?と聞きたい。そんな選手が多いよ
> うに思う。将来ホームラン王になるような選手になりたくて
> 野球をやり始めたのなら、バントが下手で悩んでいてもしょ
> うがないじゃないか。テクニックのことばかり考えて小さく
> 纏まり始めると、最初に思い描いた夢まで小さくなってしま
> う!」
>
> しんみりその通りだなぁって思いながら聴いていたおしゃべ
> り。
> 自分がこの会社でやりたいことは何なのか?やっていること
> が会社にどれだけの価値をもたらしているのか?将来どのよ
> うに動くことが会社のためなのか?
> やっぱりそういうことを考えるわけです。生活がかかってい
> るのでね。
> 僕自身の現状にも全く満足していないし、自分の中でしなき
> ゃと思うことはあるけど、でたらめなことをしていても仕方
> がないし、「これをやれ!」と言われるのを待つなんて論外。
> 逆に僕に期待されていることは何なのかがわかれば楽かも、
> と考えてしまったりする。 その期待に沿うような行動をと
> ることが一番なのでは…なんてね。
> そんなことを言いながら、「人の期待に沿わなきゃ」と思う
> から苦しく、終わりがなく、幸福感が得られないってことも
> わかっている。アドラーもそう言っている。わかっていて、
> でもそんなふうに思ったりする。要するに堂々巡り…
>
> 四条河原町付近を歩いているときに、着物姿の外国人観光客
> とたくさんすれ違った。正直なところ、それほど似合ってい
> ない着物姿の彼らを見て、少しうらやましい気持ちになった。
> 周りの目など関係なく、やりたいことをちゃんとルールに則
> ってやっている。すごく楽しそうに、すごくシンプルに。そ
> う、そうなんだ。シンプルに考えなければ。
>
> その後僕は、京阪三条駅にほど近い左京区新丸太町の、ギ
> ャラリーのある本と器のお店「nowaki」に寄せていた
>だき、平日は企業に属し正社員として働き、週末は「うどん
> のワークショップ」を開催し、参加者全員でうどんを打って、
> おつゆを丁寧に作り、美味しいおうどんを食べよう!
> という活動をされている一井伸行さん(ノブさん)という方に
> お会いしてきた。
> nowakiで、ノブさんがこの度出版された本の発売イベ
> ントが行われていたのだ。
> たくさん人がいらしていて、じっくりお話はできなかったけ
> れど、メインのお仕事以外にもう一つの顔を持つことの意味、
> 意義、むつかしさ、そういうことを、今後お会いした時にお
> 話を伺いたくて、顔だけは覚えてもらおう作戦はたぶん成功
> したと思う。(笑)
> 僕は何がしたいのか?何ができるのか?何を求められている
> のか?さっきの話のヒントになればと思って。
> お店の壁という壁には、その本のために描かれたノブさんの
> おうどんの絵が飾られていて、どれも美味しそうで、お昼ご
> はんを食べていなかった僕は、うどんしか口に入れたくない
> と真剣に思うくらい、うどんの口になってしまった。
> そんな中、偶然にも前日の土曜日に行われたワークショップ
> で使ったおつゆを作るための「お出汁セット」が2つだけ残
> っているとお聞きし、1つ譲ってもらえることに。サインを
> いただいたその本と一緒に、そっとカバンに入れた。お出汁
> セット、めっちゃラッキーだ!
> 本当にすぐにでもうどん屋さんに飛び込みたかったけど、ぐ
> っと我慢した。このお出汁でうどんを食べるまではほかのう
> どんは食べない、と決めたからだ。
>
> 帰りは京阪三条駅から七条駅まで電車に乗り、京都駅まで
> 1.5キロ歩き、京都駅から最寄り駅まで新快速で帰り、最
> 寄り駅から家まで2キロ歩いて帰ってきた。
> その日の総歩行距離13.4キロ、総歩数19,921歩。
> さすがに足が棒になった。(笑)
>
> ノブうどん帖 一井伸行:著 マメイケダ:絵
> ブックロア
>
> このメールは、係長さん以下の役職者の方にお送りしていま
> す。