みなさんへ No.20 -ピョンチャン五輪に想ういざというときの心の在り方- 2018.02.28

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> ピョンチャンオリンピックが25日に閉幕しました。オリン

> ピック期間中、日本人選手の活躍に皆さんも一喜一憂された
> んじゃないでしょうか。
> 「ゆづくーん!!♡」
> とかって。(笑)
> 僕が今オリンピックで注目していたのは、高梨沙羅さんとカ
> ーリングの女子。メダルギリギリラインのこの1人と1チー
> ム、ぜひ頑張ってもらいたいなぁって思っていました。
> 両方とも、前回のソチ大会の時に惜しくもメダルに手が届か
> なかったんですよね。
> 結果として、今回はどちらも銅メダル。メダルを取ることが
> できて本当によかった。
> きっと次につながるメダルです。
>
> カーリングの女子5人組は「そだねージャパン」と呼ばれて
> いるそうですね。僕は、いろんな日本代表チームを
> 「○○ジャパン」
> のような横文字のニックネームで呼ぶのあんまり好きじゃな
> いんですが、「そだねージャパン」は微笑ましくて好きです。
> 大好きなエッセイストの武部好伸さんがフェイスブックで、
> 「大阪弁やったら『せやなージャパン』やで」
> みたいに仰っていて、お昼ご飯を吹き出しそうになりました。
>
> それにしても「ゆづくん」こと羽生弓弦選手の精神力という
> かメンタルの強さというか、本当にすごいですよね。まだ
> 23歳ですよ。圧倒的な練習不足という不利な状況を「ここ
> ろ」の強さで乗り越えたんだろうなぁ。
>
> 僕には、国際的なスポーツイベントがあるたびによく考える
> ことがあります。
> それは、
> 「負けて一番悔しいと感じるスポーツって何だろう?」
> どのスポーツでも、負ければ悔しいに決まっているし、超一
> 流のアスリートになるための不可欠要素の一番は「負けず嫌
> い」だと思うから、オリンピックの舞台で戦っているすべて
> の選手は「超負けず嫌い」なはずで、だけど、1つの競技で
> 負けないまま終われるのはたった1人、1チーム。
> ほとんどの選手は負けちゃうんです。
>
> 僕は、高校までバスケットボールをやっていました。
> バスケという競技は、大きな力の差があると、弱い方のチー
> ムは何もさせてもらえない競技で、例えば、アメリカ代表と
> 日本代表が本気で戦ったら、100対40くらいでアメリカ代表
> が勝つと思います。さらに、個人の能力がチームの強さに大
> きく影響する競技なので、試合に負けるのはもちろん悔しい
> んですが、もっと悔しいのは、マッチアップしていた相手の
> 選手に負けることなんです。本当にめっちゃ悔しい。
>
> バスケ以外は想像の世界になりますが、コートの間をネット
> で分けて行う球技については、バスケみたいに自分のプレー
> を直接邪魔されることがないから、負けても力を出し切った
> 感はあると思うんですね。やるだけやった感は。
> 技を競う競技や、陸上や水泳競技などタイムを競う競技は、
> 順位以外に技の成功とか自己ベストというご褒美があるので、
> 負けても、納得のいく演技だったり自己ベストが出ての負け
> なら、やっぱり「自分の力は出せた」と思えるんじゃないか
> なぁって思ったり。
>
> 僕が思う、負けて一番悔しいと感じるであろうスポーツは、
> ズバリ格闘技。
> 柔道の大きな国際大会をテレビで観ていて、銀メダルの選手
> がうれしそうにしているところを見たことがありません。レ
> スリングもしかり。
> 勝負で競う競技の金メダルと銅メダルは最後に勝ってもらう
> メダルですが、銀メダルは最後に負けてもらうメダル。
> 何度も言いますが、負けて悔しくないスポーツなんてないけ
> ど、体と体をぶつけ合って戦う格闘技が一番負けたら悔しい
> んじゃないかなぁと思うんです。
> みなさんはどう思います?
>
> オリンピックでメダルを期待されていた選手の実力に大きな
> 差はないはず。
> じゃあ、最後まで負けなかった選手、一番速かった選手、遠
> くまで飛んだ選手、一番レベルの高い技を決めた選手…金メ
> ダルを取った選手と、銀メダル、銅メダル、メダルに手が届
> かなかった選手たち…この違いって何だろう、本当に紙一重
> の差なんだけど、この差はどうしてついたのか?って考えた
> ときに、やはり「こころ」の差だと思うんです。
> 今回紹介する本は、元ラグビー日本代表メンタルコーチの荒
> 木香織さんの本です。
> 2015年のワールドカップ南アフリカを撃破した試合は
> 記憶に新しいですよね。
> その時のメンタルコーチだった方です。
> 当時のキッカーだった五郎丸のキックを蹴る前のポーズは有
> 名になりました。
> あのポーズは「げん担ぎ」と思っている人も多いかもしれな
> いですが、「プレパフォーマンスルーティン」といってパフォ
> ーマンスの前に行う「一連の考え」や「準備動作」。
> 荒木さんと五郎丸の2人であのポーズを完成させました。3
> 年以上かかったそうです。
> プレパフォーマンスルーティンに集中する事で雑念やプレッ
> シャーを消す事が出来るので、その後おこなう大切なパフォ
> ーマンスでいい結果が残せるのだそうです。だから常に同じ
> 動作を心掛け、動作に集中することが大切。
> この「プレパフォーマンスルーティン」、プロとしての私た
> ちの仕事でもいろんなシーンに応用出来そうだとは思いませ
> んか?
>
> ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」 荒木香織 著
> 講談社+α新書
>
> このメールは、係長さん以下の役職者の方にお送りしていま
> す。