みなさんへ No45 ーこんな時だからこそ周りの人達のためにできることをしよう!ー

f:id:fujimako0629:20200406125215j:image今年の冬は、全然寒くなかった。
いつもなら、家の中に入れる多肉植物の鉢も外に出しっぱなしでも全然平気だった。
そして今年の桜の花の咲き方がちょっと変だ。
冬が寒くないと、桜の花が咲くスイッチが入らないんだそうで、今年はなんだか桜の木ごとにスイッチが入った日が違うみたいな感じ。うちの近所の桜並木の桜、5分咲くらいまで咲いてる木の隣の木は、まだ一凛も咲いていないといった不思議な現象が起きている。ちなみに東京の桜は、3月22日に満開になったということで、ラジオで気象予報士さんが言っていたけれど、大阪の開花宣言前に東京の桜が満開になるのは観測史上初めてのことらしい。
そして我が家の桜はようやく1輪昨日咲いた。次の週末には見ごろかなぁってところだ。
9年前に植えたうちの庭のソメイヨシノ、3年くらい前からようやく花を咲かせるようになり、今年で4度目の春を迎えた。
まだ若い木なので全体的な美しさや趣という面では全然だめだけど、家でひっそりと花見ができるというのはうれしいものだ。
今年は特に「3つの密(密閉、密集、密接)」は避けなければならないから、ワイワイガヤガヤのお花見も自粛しなければならないので。

庭の桜の花はこれからだけど、この家に住み始めて17年、本当に小さな小さな庭だけど、いろんな草木が緑好きの僕を楽しませてくれている。
1週間ほど前までは、ツルニチニチソウツタバウンランローズマリームスカリなど、青系の花がさいていたが、今週は黄色系が加わってきた。フリージアタンポポだ。f:id:fujimako0629:20200406124826j:imagef:id:fujimako0629:20200406124850j:imagef:id:fujimako0629:20200406124907j:image
フリージアの香りは本当に素敵ですよね。

雑草と呼ばれる植物も、実はひそかに可愛らしい花を咲かせる。
キュウリグサという草をご存知ですか?f:id:fujimako0629:20200406124919j:image
葉をつまんで指でこするとキュウリの匂いがすることからこの名前が付いたんだとか。
キュウリグサには本当に小さい直径3ミリくらいのワスレナグサに似た花がつく。
後はオオイヌノフグリf:id:fujimako0629:20200406124957j:imageキュウリグサ同様青いかわいらしい花をつける。
今年はブルーベリーにもたくさんの花が付いた。うまくいけば、初夏に熟すブルーベリーの実でブルーベリー酒を作ることができるかも。

ほとんどほったらかしで17年生の庭…にもかかわらず、僕的にはいい雰囲気になってきたかな、と思う。
最初に植えたのはもみじの木。5〜6センチほどの小さなもみじの木を買ってきて西側の隅っこに植えた。
敷いた4枚のプレートの芝が根付き、庭全体に広がり庭は伸びた芝でボウボウに。そんな中、次に植えたのがソメイヨシノ
その後ハーブを数種類植えて、ブルーベリー、フリージアツタバウンランユウゲショウなどなど。隣のお家のシマトネリコの種が飛んできて小さいのがいっぱい生えていて、スナゴケ
もいつの間にか広がって、雰囲気がよくなったように感じる。
小さなユーカリの苗木も買ってきて植えた。ユーカリは成長が早いと聞き、大きくなったらユーカリの葉でスワッグやリースを作ることを目論んで植えたんだけど、植えて4年ほど経ち、
ずいぶん大きくなったけど、まだまだその目論見は達成できない。
後は勝手に生えてきた小木が4本ほど。クスノキとグミは名前が分かっているけど、残りの二つは名前が分か分からない。きっと鳥のフンとともにうちの庭にやって来て発芽したんだろう。

ここまでは、3月29日に書いた。ここからは4月5日に書いている。
今日本は、いや地球全体は、大変な状況に追い込まれている。
春爛漫の申し分ない日曜日なのに、用事がなければ外出をひかえなければならない。
そしていろんな情報にも右往左往しなければならない。
年老いた家族に、「あれもするな、これもするな」と言わなければならない。
国の偉い人たちは、「今我慢したらこの国はこうやって立ち直る」と誰も僕らに想像させてくれない。
だけど、僕たちには守るものがある。
だから、自分にできることをしよう。
この未知のウィルスに打ち勝つのではなく、上手に付き合うことができる世の中をできるだけ早く作るために、周りの人たちのためにできることをしよう。
今何ができるか、自分なりに一生懸命考えてみよう。
最前線で体を張って張ってくださっている、医療に従事されている方々に心から感謝しよう。
マスクや消毒液を作ってくださっている方々、インフラを支えてくださっている方々に心から感謝しよう。

見えない脅威と戦っている人類を横目に、季節は当たり前のように僕たちのもとにやってきて、今、僕たちの周りは始まりの季節、春のど真ん中、春爛漫だ。
新しい命が芽吹き、力いっぱい伸び上がろうとする季節。みずみずしい若葉色の黄緑色で、野や田畑がおおわれる季節。
地球は、当たり前のようにやるべきことをやっている。だから僕たちも…
ローズマリーの香りが好きだ。

ハーブカタログ
服部あさ美:著 サンクチュアリ・パブリッシング